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業務効率化

サロンの指名料の設定と会計|スタッフ別の売上に正しく反映

2026/8/2
8分

サロンの指名料の設定と会計|スタッフ別の売上に正しく反映

指名料は、技術力の差を価格に反映し、スタッフの成長意欲を支える仕組みです。同時に、会計処理と歩合計算の設計を誤ると、スタッフ間の不公平感や集計ミスの原因にもなります。

本記事では、指名料の設定・会計処理・歩合への反映・伝え方を整理します。指名予約の運用はサロンの指名予約管理を参照してください。

指名料を設ける目的を決める

目的によって金額も設計も変わります。

目的設計の方向
技術力の差を価格に反映役職・階級ごとに段階を設ける
スタッフの成長意欲を支える昇格で指名料が上がる仕組みにする
人気スタッフの予約集中を緩和指名料を高めに設定して需給を調整
店舗全体の客単価を上げる指名率を上げる運用とセットで

3番目は見落とされがちですが有効です。特定スタッフに予約が集中して他が空いている状態は、店舗全体の稼働を下げます。価格で需要を分散させるという考え方です。

金額とスタッフ別の差

  • 一律にするか、階級で差をつけるか:階級制はスタッフの目標になる一方、下位者が「指名されにくい」と感じることもある
  • 金額の水準:商圏の相場と自店の客単価から決める。高すぎると指名を避けられる
  • 新人の扱い:指名料なし、または低額から始めて段階的に上げる
  • 改定のタイミング:昇格時。事前告知が必要(メニュー改定の進め方

階級で差をつける場合、昇格の基準を明文化してください。「なぜあの人だけ指名料が高いのか」がスタッフにもお客様にも説明できる必要があります。評価制度はサロンのスタッフ採用と定着でも扱っています。

会計での扱い

指名料は施術料と分けて記録するのが基本です。

  1. メニューとは別項目で登録する:会計明細に「指名料」として計上する
  2. 税区分を確認する:施術料と同じ扱いになるのが一般的だが、レジ設定を統一する(レジの端数処理
  3. 割引の対象に含めるか決める:クーポン適用時に指名料も割引くのか、対象外にするのか
  4. 回数券・コースとの関係:回数券利用時に指名料を別途もらうのか、含むのか

3番目と4番目は必ず事前に決めてください。決めていないと、担当者によって会計額が変わります。回数券に指名料を含める場合、消化時の売上計上額の扱いも整理が必要です(前受金の管理と会計処理)。

歩合・スタッフ別売上への反映

指名料の帰属を決めておかないと、給与計算で揉めます。

  • 指名料は全額スタッフの歩合対象にするか:全額、一部、対象外のいずれか
  • 施術料の歩合率と分けるか:指名料だけ高い還元率にするケースもある
  • 指名なし(フリー)で入った場合の扱い:担当者の売上として計上するか

決めたルールは書面でスタッフに共有してください。給与明細に内訳を出せば、毎月の説明も不要になります(サロンの給与明細を電子化)。集計は売上分析機能でスタッフ別・指名別に自動で行えます。

お客様への伝え方

  • 料金表・予約ページに指名料を明記する(税込表示)
  • 予約時に指名の有無を選べるようにし、金額を表示する
  • 「指名なし」でも品質は保証される旨を伝える
  • 指名料の理由(担当者の経験・技術)を説明できるようにする

予約時に金額が分からず、会計で初めて知るのが最もトラブルになります。予約画面で指名料込みの金額が見える設計にしてください(予約管理機能)。

指名率を上げる運用

指名料を設定しても、指名率が低ければ効果は限定的です。

指名率はスタッフ別に集計し、低い人には理由を分析して支援してください。単に「指名を取れ」では改善しません。

よくある質問

指名料はいくらに設定すべきですか?

商圏の相場と自店の客単価から決めてください。高すぎると指名を避けられ、低すぎると技術差の反映になりません。階級ごとに段階を設ける場合は、昇格の基準を明文化し、スタッフにもお客様にも説明できる状態にすることが重要です。人気スタッフへの集中を緩和する目的なら、需給に応じて高めに設定する考え方もあります。

指名料は全額スタッフの歩合にすべきですか?

一律の正解はなく、全額・一部・対象外のいずれも実際に採用されています。重要なのは、ルールを決めて書面で共有することです。決まっていないと給与計算のたびに疑問が出ます。給与明細に指名料の内訳を表示すれば、毎月の説明も不要になります。あわせて、指名なしで入った場合の扱いも決めておいてください。

クーポン利用時に指名料も割引くべきですか?

事前に決めてレジ設定に反映してください。決めていないと担当者によって会計額が変わり、クレームの原因になります。指名料を割引対象外とするサロンが多いですが、いずれの方針でも料金表と予約画面に明記し、お客様が予約時点で総額を把握できる状態にすることが重要です。

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