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顧客管理

サロンのリピート率の平均・目安は?業種別ベンチマークと計算方法

2026/7/11
9分

サロンのリピート率の平均・目安は?業種別ベンチマークと計算方法

「うちのサロンのリピート率は高いのか、低いのか」——数字だけを見ても、比べる基準がなければ判断できません。本記事は、リピート率の平均・目安(ベンチマーク)正しい計算方法、そして自店の数値をどう位置づけるかに完全に特化して解説します。

なお、数値を出したあとに「どう上げるか」の具体的な施策は美容室のリピート率平均と再来店を増やす施策で詳しく扱っています。本記事は、その手前にある「今の実力を正しく測り、目標水準を決める」段階に絞った内容です。

リピート率とは何を指すのか(3つの定義を区別する)

リピート率という言葉は、実は複数の異なる指標をまとめて呼んでいます。ベンチマークと比較する前に、自店がどの定義で測っているかをそろえないと、他店や業界平均と数字がかみ合いません。

  • 新規リピート率:ある期間に初来店した新規客のうち、期間内(多くは90日以内)に2回目来店した割合。新規客の定着力を測る指標
  • 既存リピート率(再来率):既存客のうち、一定期間内にふたたび来店した割合。固定客の維持力を測る指標
  • 全体リピート率:来店客全体に占めるリピーター(2回目以降)の割合。日々の客層の構成を表す指標

この3つは水準がまったく異なります。一般に新規リピート率は低め、既存リピート率は高めに出るため、「平均は◯%」という数字を見たときは、それがどの定義かを必ず確認してください。

リピート率の計算方法(新規・既存を分けて出す)

計算式そのものはシンプルですが、分母(母集団)と対象期間の取り方でまったく別の数字になります。

新規リピート率の計算式

新規リピート率(%)= 期間内に2回目来店した新規客数 ÷ その期間の新規客数 × 100

たとえば1〜3月の新規客が100人で、そのうち45人が90日以内に再来店したなら、新規リピート率は45%です。ポイントは、初回来店を起点に「何日以内の再来店を数えるか」を固定すること。90日で測る店と180日で測る店では、同じ実力でも数字が変わります。

既存リピート率(再来率)の計算式

既存リピート率(%)= 期間内に来店した既存客数 ÷ 前期までの累計既存客数 × 100

こちらは「離れずに戻ってきてくれた既存客の割合」を測ります。分母に休眠客まで含めるか、直近1年の稼働客だけにするかで水準が動くため、社内でルールを決めて毎月同じ条件で追うことが欠かせません。

全体リピート率の計算式

全体リピート率(%)= 期間内のリピーター来店数 ÷ 期間内の総来店客数 × 100

日々の客層バランスを見る指標で、新規集客を強めた月は一時的に下がります。単月で一喜一憂せず、傾向で見るのが適切です。

業種別リピート率の平均・目安(ベンチマーク表)

以下は、サロン運営で一般的に語られる**新規リピート率(90日以内・初回→2回目)既存リピート率(1年以内の再来)**のおおよその目安です。立地・客単価・メニュー特性で幅が出るため、絶対値ではなく「自店がどのゾーンにいるか」を掴む物差しとして使ってください。

業種新規リピート率の目安既存リピート率の目安補足
美容室・ヘアサロン30〜45%60〜75%カラー・パーマ客は周期が読みやすく高めに出やすい
まつげ・眉毛サロン40〜55%65〜80%施術周期が短くリピート前提の来店になりやすい
ネイルサロン35〜50%60〜75%付け替え周期がありリピート構造を作りやすい
エステサロン25〜40%55〜70%高単価・コース型で初回転換のハードルが高い
リラクゼーション・整体30〜45%55〜70%体調・症状起点のため来店周期が不規則になりやすい
自由診療クリニック20〜35%50〜65%高額・低頻度で母数が小さく、1件の影響が大きい

施術周期が短い業種ほどリピート率は高く出やすく、高単価・低頻度の業種ほど低く出やすいという傾向があります。他業種の平均とそのまま比べず、同業態のゾーンで判断するのが基本です。

自店のリピート率をどう位置づけるか

ベンチマークはあくまで出発点です。数字を意味あるものにするには、次の3つの視点で自店の値を読み解きます。

  1. 時系列で比べる:他店平均より、まず「先月・昨年同月の自店」と比べます。母集団や地域条件が同じ自店の推移こそ、施策の効果を最も正確に映します。
  2. 新規と既存を分けて診断する:全体リピート率だけを見ると、新規集客の増減に数字が振り回されます。新規リピート率が低いのか、既存リピート率が落ちているのかで、打つべき手はまったく変わります。特に「初回→2回目」は最大の壁で、ここは新規客をリピーターにする初回後フォロー導線で構造的に扱っています。
  3. 母集団の定義を固定する:測るたびに分母や対象期間が変わると、前月比が無意味になります。「90日以内」「稼働1年以内」など、条件を決めて毎月同じ計算で出すことが、正確な位置づけの前提です。

こうした計測は、来店履歴が顧客ごとに正しく紐づいていて初めて成り立ちます。カルテや来店データが分散していると、そもそも新規・既存の判別や再来判定が手作業になり、数字がぶれます。顧客管理をカロネードのような仕組みで一元化しておくと、新規リピート率・既存リピート率を定義を固定したまま自動で追え、ベンチマークとの比較や前月比の判断がぶれなくなります。

目安と自店の位置づけが定まったら、次は具体的な改善です。再来店を増やす施策は美容室のリピート率平均と再来店を増やす7つの施策にまとめているので、そちらへ進んでください。

よくある質問

Q. サロンのリピート率の平均は結局どのくらいですか?

定義と業種で変わりますが、新規リピート率(90日以内)はおおむね30〜50%、既存リピート率(1年以内の再来)は55〜80%あたりが一般的なゾーンです。まずは自店が「新規」「既存」どちらの数字を見ているかを確認し、同業態の目安と比べてください。

Q. 新規リピート率と既存リピート率、どちらを重視すべきですか?

目的で使い分けます。集客したのに定着しないなら新規リピート率、常連が減っている感覚があるなら既存リピート率を優先して見ます。両方を分けて追うことで、集客と維持のどちらに課題があるかを切り分けられます。

Q. リピート率は何日以内の再来で計算すればよいですか?

業種の平均来店周期に合わせます。周期が短いまつげ・ネイルは60〜90日、周期が長い美容室やエステは90〜180日が目安です。重要なのは日数の正解を探すことより、決めた日数を毎回変えずに使い続けることです。

Q. リピート率が業種平均より低いときは何から見直すべきですか?

まず計算条件(分母と期間)が適切かを確認し、そのうえで新規と既存のどちらが低いかを特定します。原因の所在が分かってから施策に進むのが効率的です。具体策は関連記事の施策編を参照してください。

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